ネコの路上死について、前回は以下のような記事を書いた。
【参考:過去記事】
今回は、後半部分である。
[内容]
【第1回】沖縄県の現状
【第2回】路上死を防ぐ2つの方法
■路上死を防ぐ2つの方法
ネコの路上死を防ぐために、次の2点が有効であると考えられる。1つ目は「ネコの完全室内飼い」、2つ目は「猫バンバンプロジェクト」である。
・ネコの完全室内飼い
前回の記事にも書いたが、ネコの「縄張り意識」は強い。ネコは、「食べる場所」や「寝る場所」が決まっている。「食べる場所」や「寝る場所」などが道路と反対側にあると、れき死するリスクが高まる。
【参考:過去記事】
首輪を付けているにも関わらず、飼いネコを外に出して飼う「あいまいな飼い方」をすると、ネコは外に「縄張り」を作ってしまう。
地域ネコ活動や保護ネコ活動を行う地方自治体やボランティア団体などは、ネコの「完全室内飼い」を推奨する。
【参考:沖縄県:一生うちの子プロジェクト】
【参考:2018改訂版 捨てないで篇(沖縄県 一生うちの子プロジェクト)】
大前提として、ネコは絶対に外に出さない。脱走防止のため、飼い主はドアや網戸の設置などを行わなければならない。
我が家はネコを4頭飼育しているが、その点について細心の注意を払っている。このような対策を行えば、家の外に「縄張り」を作らずに済み、悲惨な路上死を防止できる。
【参考:猫の脱走防止策は必須!玄関、窓、ベランダ、手作りの方法を紹介!】
【参考:キャットタワー】
・猫バンバンプロジェクト
飼いネコの場合「完全室内飼い」が有効である一方、地域猫の場合、車にひかれないよう注意し、見守ることが1番である。
その方法のひとつとして、日産自動車の「猫バンバンプロジェクト」を紹介する。
【参考:日産 猫バンバンプロジェクト】
寒くなると、街のネコたちがエンジンルームやタイヤの間に入ってしまうことがある。気付かずエンジンをかけてしまい、悲しい事故につながるケースが多い。
冬は車に乗る前にボンネットをバンバンと軽く叩くことで、ネコたちの命を守ることができる。寒い時期に、適した行動である。
【参考:#猫バンバンPROJECT MOVIE by NISSAN】
現状では、路上死したネコは「燃えるゴミ」として処分される。悲惨な死に方をしても、猫はしょせん「モノ」扱いである。
しかし、彼/彼女たちも、われわれと同じ食料を獲得し子育てをしながら、仲間関係を維持しつつ生活している。ネコもわれわれ人間も、地域に生活圏を持つ一員である。
このような悲しい事故を防ぐためにも、ネコの習性を理解し、お互いが住みやすい社会を実現していきたい。【終わり】
↓その他参考文献↓