2020-01-01から1年間の記事一覧
動物倫理入門 作者:ローリー グルーエン 発売日: 2015/11/20 メディア: 単行本 [内容] ■【第1回】本書は「人間例外主義」批判に基づく入門書 ■【第2回】「人間例外主義」とは人間は動物に対して倫理的責任がないという立場 ■【第3回】「人間例外主義」では言…
動物倫理入門 作者:ローリー グルーエン 発売日: 2015/11/20 メディア: 単行本 [内容] ■【第1回】本書は「人間例外主義」批判に基づく入門書 ■【第2回】「人間例外主義」とは人間は動物に対して倫理的責任がないという立場 ■【第3回】「人間例外主義」では言…
動物倫理入門 作者:ローリー グルーエン 大月書店 Amazon 本書を手にしたきっかけは、「動物倫理学」を体系的に学び直したいという動機からであった。 「功利主義」や「権利論」など、動物倫理の基礎理論が本書で簡潔に整理されていた。また、「肉食の倫理」…
私の所属する団体が、「NPO法人ねこと人と地域のいのちをつなぐ会」として、2020年05月18日に設立認証を受けた。 参考:内閣府① www.npo-homepage.go.jp 今後「認定NPO法人」として更に活動できるように、今回は寄付のお願いと本団体の紹介を行う。 参考:…
判断力批判 上 新装版 作者:イマヌエル カント 以文社 Amazon 個人の好みや価値観は多様で、他者と共有する必要がないと考える人もいる。しかし、道徳的に正しい行為や美しいものに出会ったとき、その価値を他者と共有したいという強い衝動を感じることがあ…
【前回の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 本テーマの【第2回】で、伴侶動物として飼育するネコは「完全室内飼育」であるべきであるという記事を書いた。 【参考:過去記事】 chine-mori.hatenablog.jp しかし、災害、盗難そして何らかの事故などで愛猫と離…
【前回の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 殺処分ゼロや削減のため、地域猫活動で避妊・去勢手術は重要な取り組みである。事実、TNRなど殺処分ゼロや削減のため取り組んでいる地方公共団体は増えている。 【参考:過去記事】 chine-mori.hatenablog.jp 一方…
【前回の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 「ネコを飼っています」という飼い主の中には、外で飼育している方もいる。筆者の周囲にも、首輪を付けていながらエサはどこか外で食べてくるからと基本的にエサを与えず、放し飼いの場合もある。それでは、「野良…
コロナ禍により、イヌやネコの飼育率は増加している。2020年6月20日付け『産経新聞』によれば、関西のとあるペットショップで、今年3月に入って、ペットフードや動物用のおもちゃなど関連グッズの販売が伸び始めた。 感染の広がった4月以降は、イヌやネコな…
道徳形而上学の基礎づけ [新装版] 作者:イマヌエル カント 以文社 Amazon 『道徳形而上学の基礎礎づけ』(以下『基礎づけ』と略記)の中で、カントは「汝の意志の格率が普遍的法則となることを、その格率を通じて汝が同時に意欲することができるような、そう…
道徳形而上学の基礎づけ [新装版] 作者:イマヌエル カント 発売日: 2004/04/09 メディア: 単行本 カーネギーの著書『人を動かす』には、「人の立場に身を置く」や「笑顔を忘れない」など様々な原則が、書かれている。この原則が、世界中の人々の心を打ち、『…
道徳形而上学の基礎づけ [新装版] 作者:イマヌエル カント 以文社 Amazon カントの「義務」という概念は、カント道徳哲学での主要概念のひとつである。この概念は、自らの主観的原理を意味する「格率」や「汝の格率が普遍的法則となることを、その格率を通じ…
道徳形而上学の基礎づけ [新装版] 作者:イマヌエル カント 以文社 Amazon カントの文脈に即すと、人間以外の動物は単なる「手段」である。人間以外の動物は、われわれと同等な「道徳的地位」を持つとは言い難い。しかし、事態はそう単純ではない。 今回、動…
道徳形而上学の基礎づけ [新装版] 作者:イマヌエル カント 以文社 Amazon 「動物倫理学」に関する文献の中で、動物に「道徳的地位」を与える根拠として、カントの「目的」(Zweck)という概念が取り上げられることがある。 ただし、カントの「目的」概念から動…
高等学校 改訂版 倫理 [平成29年度改訂] 文部科学省検定済教科書 [倫理310] 作者:第一学習社 メディア: テキスト 人間とは、何か。 高等学校教科書『倫理』は、この問いから始まる。 ソクラテスやカントなど様々な哲学者の思想から学ぶ前にひとつの手がかり…
コンパニオン・アニマル―人と動物のきずなを求めて 誠信書房 Amazon ピーター・シンガーによれば、どんな生きものであろうと、平等の原則がその苦しみが他の生きものと同様の苦しみと同等に考慮されなければならない。 【参考:動物の解放】 動物の解放 改訂…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.184-pp.185) One final point, one that plumbs the depths of Kant’s arbitr…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.182-pp.183) That Kant’s assumptions are ill founded may perhaps be shown…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.181-pp.182) To defend the internal consistency of Kant’s position, given…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.181-pp.182) An example might make this clearer. An angry child who break…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.181 ) The issue, it bears emphasizing, is not whether Kant provides us w…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.180ーpp.181 ) Broadie and Pybus have a reply to this attempted defense of…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.180 ) This same error underlies the charge of absurdity and inconsistenc…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.180 ) Something has gone wrong here. Kant never maintains that it is wro…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.179 ) The contemporary English philosopher Alexander Broadie and Elizabe…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性 (p.179 ) These matters to one side, what shall we say of Kant’s general acc…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性(p.177-pp.178) We should expect, therefore, that, when he turns to the quest…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性(p.176) Kant believes the two formulation of the categorical imperative give…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性(p.175ーpp.176) The immorality of making a deceitful promise also can be illu…
The Case for Animal Rights 作者:Regan, Tom University of California Press Amazon 【前の記事】 chine-mori.hatenablog.jp 5.5 カントの立場:目的それ自体としての人間性(p.175) What Kant calls the “categorical imperative” is, he believes, the co…