実践理性批判
カント全集 10 たんなる理性の限界内の宗教 岩波書店 Amazon カント道徳哲学では、「善意志」(guter Wille)や「定言命法」(kategorischer Imperativ)はよく知られた出発点である。しかし、カントが真に見据えていたのは、人間の道徳性が単なる善への志向…
道徳形而上学の基礎づけ 作者:イマヌエル・カント 人文書院 Amazon カント道徳哲学での「義務」(Pflicht)概念は、その体系的思考の核心を成す最重要概念のひとつである。本記事では、『道徳形而上学の基礎づけ』(以下『基礎づけ』と略記)と『実践理性批判…
道徳形而上学の基礎づけ 作者:イマヌエル・カント 人文書院 Amazon カント道徳哲学の中核をなす「道徳法則」(moralisches Gesetz)が、主著である『道徳形而上学の基礎づけ』と『実践理性批判』の中で異なる表現形式で提示されているという事実は、カント研究…
カントの教育論を包括的に分析した本連載は、『教育学』から『啓蒙とは何か』までの著作を横断的に検討し、その現代的意義を探究するものです。全4回の構成を通じて、人間の教育可能性、道徳的判断力の育成、理性の公的使用の意義、そして教育理論の実践応用…
道徳形而上学の基礎づけ [新装版] 作者:イマヌエル カント 以文社 Amazon カントの「不完全義務」という考え方は、応用倫理学の中で取り上げられる。中でもボランティアや介護などについて倫理学的に議論する場合、「不完全義務」という考え方は引き合いに出…